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第44回日本臨床内科医会総合学術集会
会頭 勝谷 友宏
勝谷医院 院長/兵庫県内科医会 会長/日本臨床内科医会 学術担当理事
第44回日本臨床内科医会総合学術集会は、兵庫県内科医会が担当し、令和9年4月11日(日)、ホテルNCBにて開催されます。兵庫県の主催ではありますが、第124回日本内科学会総会にご出席される先生も多いことを考慮し、同会が開催される大阪国際会議場より徒歩数分の会場での開催といたしました。
今回のテーマは「人を診る内科学~「臨床の知」の実践~」です。「臨床の知」とは哲学者の中村雄二郎氏が提唱した概念で、科学に代表される普遍的・客観的な「近代の知」に対するアンチテーゼとして、人間存在(生や人生)の多面的な現実に即した「臨床の知」を個々人に寄り添う存在として示したものです。現在のAIが仮説、演繹的推理、実験の反復を膨大な情報処理から導く「科学の知」であるならば、実地医家が直観、経験、類推の積み重ねから行う日常臨床はまさに「臨床の知」を実践しているものと考えます。データや病気を見るのではなく「人を診る」ことの意味を、もう一度みなさんと一緒に考える機会に出来ればと考え、今回のテーマといたしました。
このテーマに沿う形で3名の先生に特別講演をお願いいたしました。
自治医科大学の苅尾七臣先生は、兵庫県のご出身であり、現在は国際高血圧学会(ISH)の理事長をお務めです。国内外を代表する高血圧の研究者であり、2025年に発表された高血圧管理・治療ガイドラインや「血圧朝活!キャンペーン」などについて熱く語っていただけるものと思います。
東京大学の会田薫子先生は、エンド・オブ・ライフケアの第一人者で、日本老年医学会の「高齢者の人生の最終段階における医療・ケアに関する立場表明2025」を作成された先生です。「生」だけでなく「人生の物語り」にどう向き合えばよいのか、国内外の最新の考え方をお話しいただけると思います。
ニュースのコメンテーターとしてもご高名な東京大学の池谷裕二先生は、1日50本以上の論文を読破し、脳とAIの研究の第一人者でありながら、難しい内容をわかりやすくお話しされます。AI全盛時代に開業医が生き残れるのか、を語っていただきたいと考えております。
午前中のセレモニー・表彰式では、開会式に引き続き、日本臨床内科医会の活動についての紹介と、地域医療功労者表彰が実施されます。また、時間の許す限り多くの産業医研修会・健康スポーツ医再研修会(こちらは現地開催のみです)も実施してまいります。
本総合学術集会はハイブリッドでの開催(開会式から特別講演・鼎談まで第一会場のみ)予定ですが、出来ればご来場いただき、行き帰りの途中で、兵庫県も訪れていただきたいと思います。兵庫県には世界遺産の姫路城だけでなく、城崎温泉から淡路島まで様々な観光地、美食、温泉、美酒が堪能できる土地です。
最後に本会のポスターを描いてくださった私の地元(尼崎市)が誇る尼子騒兵衛先生をご紹介申し上げます。脳卒中で倒れられ、一時期は筆を持てない闘病生活を経験されたという尼子先生ですが、私、準備委員長の生島先生、特別講演の3名の先生も含めたオリジナルのイラストを見事に完成させていただきました。AI全盛時代に手書きの良さをポスターからも実感していただけるのではないでしょうか。
では、全国の日本臨床内科医会の会員の先生のご来場を心よりお待ちしております。最後は、兵庫県の美味を盛りだくさんにご用意した懇親会場でお会いしましょう!
©AMAKO