第29回全国済生会糖尿病セミナー
世話人　金原　秀雄
福井県済生会病院　糖尿病内分泌内科　部長

第29回全国済生会糖尿病セミナーのハイブリット開催に向けて

この度、第29回全国済生会糖尿病セミナーを2023年8月19日(土) ハイブリット形式にて福井県福井市で開催させていただくことになりました。全国済生会糖尿セミナーは1994年（平成6年）より開催され、以後、年に1回、全国済生会病院の医療スタッフの糖尿病診療レベルの向上を目的として全国各地で行われてきました。コロナ禍での延期もあり、今年度で30年目、第29回の開催となります。コロナ感染症の収束も十分ではないこともあり、感染対策を十分に行った上で、現地会場とWeb配信のハイブリット形式といたしました。

今回のテーマは、『糖尿病治療のさらなる進歩のために～済生会グループが魅せる地域医療、チーム医療、アドボカシー活動の在り方とは～』です。

糖尿病治療の目標は、合併症の予防や寿命の確保や高齢化やスティグマに関する問題も踏まえ「糖尿病のない人と変わらない寿命とQOL」となりました。糖尿病治療に関しては、経口GLP1受容体作動薬、SGLT2阻害薬など新たな治療薬、連続血糖測定や予測低血糖自動注入停止型インスリンポンプなど先進デバイスの出現など糖尿病治療は進化しています。もちろん、それだけでなく、患者さんひとりひとりに寄り添った治療個別化医療のために多職種で取り組むチーム医療が重要です。そのために、私たちは患者さんに対して何ができるかを共に考えていきたいと思います。

本セミナーで、糖尿病診療に携わる医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、臨床検査技師などがそれぞれの立場での発表し情報交換を行い、糖尿病診療の質の向上と地域住民の健康増進に役立てると幸甚です。それでは、皆様のご参加を心よりお待ちしております。